莫大な損失を出してしまった私ですが、
今では管理職です。

1年前までは現場に出ていましたが、今は社内でのマネジメントが仕事の大部分を占めています。現在部下が管轄しているものも含め担当しているのは約20物件にもなります。主な業務としては、お客様対応や社内の図面作成の進捗管理。チームの力を最大限活用するには、自分一人で作業をするのとはまた違った難しさがあります。指示の内容を相手に伝わるかたちで伝える。「自分だったら」ではなく、「この人だったら」という前提でスケジュールを組む。未熟ではありますが、管理職として意識しているところです。

良かったことはあまり覚えていなくて、忘れられないのは初めて大失敗をしてしまった現場です。入社3年目のころ、自分が描いた図面により現場で作り直しが発生したことがありました。全部という訳ではなかったのですが、それでも200万円近い損失を出してしまった。建築現場では、僕らが描いた図面をもとに型枠や鉄筋を組むわけです。いざコンクリートを打とうとしたときに正しく納まっていないとなったら、そこまでの過程をバラしてもう一度作り直さなければいけない。自分で描いた図面が直接現場の損失につながるという事を初めて実感し、改めて施工図作成という仕事の責任の大きさを感じた出来事でした。

マネジメント業務が増えて実際に作図する機会が減ってきたとは言え、施工図作成の会社で働いているわけですし、後輩・部下に指導することも増えていきます。だからこそ、自分自身の学習意欲はなくさないように、技術者として、そして人間的にも成長しつづけていきたいですね。また、今も若い社員は多いですが、これからさらに若い人が増えていくでしょう。その子たちの成長につながる指導ができるように、マネジャーとしてもステップアップしていく必要がある。それが、会社の成長にダイレクトにつながっていくのかなと。

自信を持って言えるのは、たとえ建築に関する知識や経験がない人でも、一緒に学んで成長していける環境があるということ。建築の仕事に興味がある方も、特にやりたいことが決まっていないという方も、ぜひノアデザインで一緒に働きましょうと伝えたいですね。